【アンケート調査報告#1】相続前に知っておきたい!不動産相続のリアル

不動産相続のリアル
相続財産の中でも大きな割合を占める不動産。

不動産業界の方であれば、地主さん・家主さんが不動産の相続をするにあたって、どんな経験や感想をお持ちなのか、興味・関心があるのではないでしょうか。

この度、弊社ニーズ・プラスと日本トレンドリサーチ社(運営会社:株式会社NEXER)と共同で、全国の男女2,037名を対象に「不動産の相続」についてのアンケート調査を実施しました。

本記事では、実施したアンケート調査結果の内容を中心にお伝えしていきます。

今後、不動産を相続する予定のある方、あるいは不動産領域で活躍する方に、お役立ちいただける内容となっています。ぜひ、最後までご覧ください。

不動産の相続を経験したことがある人はどのくらい?

まずは、不動産相続の経験有無について聞いてみました。
不動産の相続を経験したことがある人はどのくらい?
34.8%の方が「家や不動産の相続をしたことがある」と回答しています。

不動産の相続をしたことがない65.2%の中にも、今後相続する予定がある方もいるはずです。「不動産の相続」というテーマは、身近なテーマであることがわかります。

続いて、不動産の相続で大変だったことはあるか聞いてみました。
不動産の相続で大変だったことはあるか?
54.6%と半数以上の方が「家や不動産の相続で大変だったことはある」と回答しています。日本人の相続財産の約半分は不動産。円満な相続対策はなかなか難しいのが現実のようです。

さらに、「もっとも大変だったこと」について、1つだけ選んでもらいました。
名義変更のもっとも大変だったところは?
もっとも大変だったことのトップは「名義変更」(36.7%)でした。

名義変更について、さらに深掘りして、「名義変更のもっとも大変だったところ」について聞いてみました。
◆「名義変更」それがもっとも大変だったと思う理由は?

    • 専門家を探すのが難しい(20代・男性)
    • 法務局の手続きが分かりづらい(40代・女性)
    • 両親は亡くなったが、私は一人っ子だったので、自動的に私が相続人になった。そのため、長期間放置しておいた。いざ、売ろうとしたが、名義変更が大変だった。(60代・男性)
    • どんな書類が必要なのか分からずたくさん調べた。普段行きなれない役所にも何度も行かないとならなかったから。(40代・女性)
    • はじめて名前を聞くような書類を準備したり取り寄せたりするのがたいへん手間でした(40代・男性)

やはり、手続きの煩雑さ、提出する書類の多さに、苦労しているようです。
続いて、2番目に多かったのが「親族間のすり合わせ」です。(22.7%)。こちらも、より具体的に「親族間のすり合わせ」について聞いてみました。

◆「親族間のすり合わせ」それがもっとも大変だったと思う理由は?

    • 意思疎通がうまく行かず、完全に財産整理をすることが出来なかった。(40代・男性)
    • 親族で分配で揉めた。もっとあるはずだと言われた。生前の生活中のお金に関しても言われた。相続には関係ない相続人の配偶者まで出てきて腹が立った。(40代・男性)
    • 相続人が10人いたが、それぞれの思いが違っていたため(50代・男性)
    • 親族だから色々言いたいことを言うけどまとまらない、こじれる(40代・女性)

不動産は換金が難しく、現金などと違って「分けにくい」相続財産です。金額も大きいため、不動産の相続は、親族同士で揉めてしまうケースも多くあることがよくわかります。

補足:ご存知ですか?2024年4月から「相続登記」が義務化

不動産の相続には、不動産の名義変更が必要になります。この名義変更の手続きを「相続登記」といい、2024年4月1日から義務化されています。不動産を相続したことを知ったときから3年以内に登記しなければ、10万円以下の過料となるので、十分に注意が必要です。

不動産相続にあたり「事前にやっておくべきだった」ことはあるか?

最後に、不動産を相続した際に「事前にやっておくべきだった」と思うことはあるか聞いてみました。
不動産相続でやっておくべきだったことは「ある」?
結果は、62.0%の人は「事前にやっておくべきことがあった」と回答しています。

このアンケート結果は、近い将来、不動産相続の予定がある方にとって、大変興味深い結果です。

不動産相続で苦労しないために、「やっておくべきだった」ことは何なのか、具体的に聞いてみました。

◆不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことは?

    • 事前の話合いや公証役場への手続き(20代・男性)
    • 後々困らないように遺言書を書いておくこと(60代・女性)
    • 生前に兄妹で事前に誰が何を相続すべきかを具体的に決めておくべきだった。(60代・男性)
    • 遺言状があると、故人の意思を尊重した遺産の分割ができたと思う(60代・男性)
    • しっかりした書面に署名、捺印をしてもらう。言った、言わないにならないように。(40代・男性)
    • お互いの関係を良好に保つように多少の努力はしておくべき(40代・男性)

生前に相続について話し合うことは、財産も関係するため、親族同士の話し合いに抵抗を感じる場合も少なくないようです。

しかし、相続対策はいずれ行う必要があります。相続対策を後回しにすると、苦労もその分多くなることが、今回のアンケート結果からもわかります。

今回実施したアンケート調査は、今後不動産相続の検討が必要な方にとって、有益な情報となったと思います。ぜひ、不動産相続する際の参考にしてみてください。

調査概要

「不動産の相続に関するアンケート」

  • 調査期間:2023年12月
  • 調査機関:日本トレンドリサーチ(運営会社NEXER)、株式会社ニーズ・プラス
  • 調査対象:全国の男女
  • 有効回答数:1,000サンプル
  • 調査方法:インターネット調査
  • 引用元:
    【不動産の相続】62%が苦労しないように“やっておくべきだった”と思うことが「ある」
  • 調査内容:
    質問1:家や不動産の相続をしたことはありますか?
    質問2:家や不動産の相続で大変だったことはありますか?
    質問3:家や不動産の相続でもっとも大変だったことは何か、1つだけ選んでください。
    質問4:それがもっとも大変だったと思う理由を教えてください。
    質問5:不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことはありますか?
    質問6:不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことを、具体的に教えてください。

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